はじめに
テレビを見ていて、いいところで「続きは来週。乞うご期待!」なんて字幕が出てきて「あらら~」と思った経験はありませんか?
「乞う」って「物乞い」みたいでなんだか変な漢字ですよね。「こう」には「請う」もありますが、どうして「請うご期待」にしないんでしょうか。今回はこの2つの言葉の違いをじっくり見ていきましょう。
「請う」とはどんな意味?
「請う」は「お願いする」ことですが、正式に依頼したり願い出たりする場合に用います。どちらかというと事務的なニュアンスですね。
・出動を請う
・許可を請う
・指示を請う
・紹介を請う
・請われて立候補する
「乞う」とはどんな意味?
「乞う」も「お願いする」ことですが、ひたすら頼んだり、すがったり、祈るような強い気持ちのときに使います。
・命乞いをする
・雨乞いをする
・慈悲を乞う
・教えを乞う
・乞うご期待
「請う」と「乞う」の使い分けポイント
実は、「指示を請う/乞う」「教えを請う/乞う」のように、どちらの漢字を使っても成り立つ表現があります。では、何が違うのでしょうか。
例えば、「教えを請う」は「ご指導いただけますか」という礼儀正しいお願いのイメージです。一方「教えを乞う」と書くと、「どうかどうか教えてください」という、心の底からすがるような気持ちが伝わります。
実現する可能性としては「請う」のほうが高そうですね。気持ちが強ければ強いほど「乞う」がふさわしくなります。
・「教えを請う」→ご指導いただけますか?
・「教えを乞う」→どうかどうか教えてください!
「乞うご期待」とはどんな意味?
「乞うご期待」は少し古風な表現ですが、「どうぞ期待してくださいね」という意味です。
本来の語順なら「期待を乞う」ですが、あえて動詞を最初に置くことで、漢文調の改まった表現になっています。力強く、キャッチーな響きが生まれるのもこの語順のおかげです。
動詞を先頭に置くこのような表現は、キャッチコピーなどでもよく見られます。「乞うご期待」も、こうした表現の仲間なんですね。
(動詞+目的語の例)
・期するところがある→ところを期する
・関心を寄せる→寄せる関心
(目的語の倒置の例)
・来たれ若人
・集え勇者たち
・守ろう地球
・つなごう未来
まとめ
・「請う」:正式・事務的な依頼。手続きや申し出のニュアンス。
・「乞う」:心からすがるような、切実な願い。感情の強さが伝わる。
・両方使える場合は、気持ちの強さ・切実さで選ぶ。
・「乞うご期待」は「心から期待してほしい」という強い思いを込めた表現。
さて、みなさんは、何かを強く願ってかなったことはありますか? 私は、願いがかなって喜んだら落とし穴に落ちたり、最悪だと思ったら、意外にそれがいいことにつながったりして、最近は何を願ったらいいのかわからなくなってしまいました(笑)
このポストが誰かのお役に立てたらいいなと思います。最後まで読んでくださってありがとうございました!







