「機」と「基」は「ロケット」と「発射台」の関係
「機」も「基」も何かを数えるときの助数詞として使われますが、実はこの使い分けがちょっとややこしいんです。
最もイメージしやすいのがロケットと発射台の関係です。ロケットは「機」、発射台なら「基」で数えるんですが、これで「なるほど」と思ったら、つかみはバッチリですね。
それでは、それぞれもう少し詳しく見ていくことにしましょう。
「機」で数えるもの ――(主に)空を飛ぶもの
「機」が使われるのは、自力で空を飛んで移動するものがほとんどです。「機」という漢字から「機械」が思い浮かびますが、そうではなく「機体」をイメージしてみてくださいね。
(「機」で数えるもの)
・飛行機/ヘリコプター/ドローン/ロケット/気球/戦闘機/旅客機 など
「基」で数えるもの ――地面に据えられたもの
一方の「基」は、地面や場所に据え付けられて、そこから動かないものに使います。こちらは機械というより「設備」のようなニュアンスですね。
(「基」で数えるもの)
・ロケットの発射台/信号機/灯台/鉄塔/エレベーター/エスカレーター/墓石 など
※ロケットの打ち上げの場合、空を飛んでいくロケット本体は「機」で、その場に固定されている発射台は「基」とイメージするのが最も理解しやすいのではないかと思います。
原発は「1号機」なのに「基」で数えるのはなぜ?
原子力発電所には「1号機」「2号機」という呼び方がありますから、「機」で数えたくなりますよね。でも、原発は空を飛びませんから「基」で数えます。
「1号機」というのはあくまで、原子炉につけられた”名前”(呼び名)であって、数を数えるときは「原子炉が3基ある発電所」のように「基」を使います。名前と数え方で漢字が違うんですね。
人工衛星は空を飛ぶのに「基」で数えるのはなぜ?
人工衛星は宇宙を飛んでいるので「機」にしたくなりますよね。でも、これも「1基、2基」で数えます。理由は、衛星は自由に飛び回っているのではなく、「軌道」という決まった場所に据え付けられて機能しているからなんですね。
同じ理由で、ビルのエレベーターやエスカレーターも、動く部分はあっても設置場所自体は固定されているため「基」で数えます。
まとめ
※自動車やトラクターなどの乗り物は「台」ですが、エレベーターやエスカレーターなどは据え付けられているので「基」で数えます。
「エヴァンゲリオン」や「ガンダム」が「機」なのは、「車体」というより「機体」のイメージが強いからかもしれませんね。
・空を飛んで移動するもの → 機(飛行機、ヘリコプター、ロケット本体)
・決まった場所に据え付けられているもの → 基(発射台、灯台、原子炉、人工衛星)
もしもどっちかなと迷ったら、「それは動くものか、据え付けられたものか」を思い出せば、機と基はもう迷わなくなるはずですよ。


