「シカト」と花札の「鹿」の深い関係
「シカトしてんじゃねえよ!」とか「シカトされてつらい」とか、「シカト」は「無視する」という意味で使いますよね。実はこの「シカト」、花札に由来する言葉なんです。知ってました?
花札の鹿の札を思い浮かべてみてください。もみじの木の下に鹿がいますが、この鹿、まっすぐ前を向かずに、そっぽを向いていますよね。これが「シカト」の語源なんです。
この鹿の札は10点札(タネ)ですし、10月札でもあります。それで、鹿の札は「鹿十(しかとう)」と呼ばれていました。しかも、鹿がそっぽを向いていることから、賭博師の間では「鹿十」が「無視する」という意味の隠語になったんですね。
やがて、それが「シカト」と短くなり、だんだんと一般の若者にも広がっていったというわけです。
「無視する」という意味の「シカト」が、まさか花札の鹿からきていたなんて、ちょっとびっくりですよね。鹿さんにしてみたら、「別にシカトしてるつもりじゃないんだけど」と言っているかもしれません。
花札と月の割り当て
花札は1月から12月まで、季節の植物と特徴的な絵柄が割り当てられています。せっかくなので紹介してみますね。
1月: 松に鶴(つる)
2月: 梅に鶯(うぐいす)
3月: 桜に幕
4月: 藤に不如帰(ほととぎす)
5月: 菖蒲(しょうぶ)に八橋(やつはし)
6月: 牡丹(ぼたん)に蝶(ちょう)
7月: 萩に猪(いのしし)
8月: 芒(すすき)に月
9月: 菊に盃(さかずき)
10月: 紅葉に鹿(しか)
11月: 柳に小野道風(おののとうふう)
12月: 桐に鳳凰(ほうおう)
花札は賭博のイメージがありますが、日本に古くから伝わるカードゲームです。今はスマホのアプリでも楽しめますので、たまにやってみるのもよさそうですね。





