「印」と「しるし」の使い分け/「友好のしるし」「元気なしるし」はなぜひらがな?

知りたかったモヤモヤ語

はじめに

「しるし」というと、すぐに思いつくのが「印」ですが、なんだか「印」という漢字がなじまない場合もありますよね。それが「証・標・徴・験」などの意味の「しるし」です。ただ、常用漢字表で「しるし」と読ませているのは「印」しかありません。そのため、ほかの漢字の意味の場合は「しるし」とひらがなで書くことになっているんですね。

つまり、「しるし」というときには、「印」か「しるし」の二択ということになりますが、具体的にどのように使い分ければいいのか、用例を中心にまとめてみることにしました。

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漢字で書く「印」にはどんな意味がある?

まず、漢字で書く「印」の意味ですが、これは「目印」のことです。ほかのものと区別するために線を引いたり、色をつけたり、図形で示したり、わかりやすくチェックを入れておくのも「印」になります。

(目印や記号:印)
・目印
・矢印
・旗印
・星印
・ハートの印
・地図上に印をつける。
・赤鉛筆で印をつける。
・立つ位置に印をつけてください。
・直してほしい部分に印をつけておいた。

ひらがなで書く「しるし」にはどんな意味がある?

目印や記号以外の「しるし」にはたくさんありますが、大枠では次のようなものが挙げられます。これらは「印」という意味ではないために、基本的にひらがなで「しるし」にするのが通例です。

(ある事実の証拠となるもの:証)
・愛のしるしに花束を贈る。
・訪ねたしるしにメモを置いてきた。
・資格取得のしるしに証書を発行する。
・すり傷が多いのは元気なしるしだ。

(ある事象の象徴となるもの:標)
・ハトは平和のしるしです。
・降参のしるしに白旗を掲げる。
・復興のしるしに記念館を建てよう。
・友好のしるしに菩提樹を植えましょう。

(痕跡や兆候となるもの:徴)
・動物が通ったしるしがある。
・津波が到達したしるしが残る。
・雪は豊作のしるしともいうね。
・景気回復のしるしが見えてきた。

(ささやかな気持ち表すもの:微)
・ほんのしるしばかりの品ですが。
・感謝のしるしにその本を差し上げます。
・お礼のしるしにごちそうしますよ。
・お近づきのしるしにと菓子折をもらった。

ほかにも「しるし」の意味はたくさんありますが、ざっくり分類すればこのようなところでしょうか。「印」と書くと「イン」とも読めてしまいますので、誤読を防ぐためにもひらがなを上手に活用してみてください。

まとめ

・目印や記号という意味なら「印」と漢字にする。
・証拠、徴候、微意の場合は「しるし」とひらがなで書く。

今回は「印」と「しるし」の使い分けについてまとめてみました。また、「霊験あらたか」の意味にも触れてみましたが、「霊験あらたか」かどうかは証明することが難しいものですので、壺などは購入しないようにしてくださいね。

最後まで読んでくださってありがとうございました。

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