セットで覚えたい① 「プロローグ」と「エピローグ」
「プロローグ」や「エピローグ」は、文芸や音楽作品においてよく用いられていますので、耳にする機会も多いですね。すてきな響きなので、使いこなすためにも改めて確認しておきたいと思います。
著者による「前書き」や「後書き」はプロローグやエピローグではありません。物語そのものの最初と最後の部分のことです。
「プロローグ」や「エピローグ」はメタファー(暗喩)としても用いられる言い回しですので、工夫して使ってみてくださいね。
・彼との物語はあっけなくエピローグを迎えてしまいました。

ユーミンの歌にも「いつの間にかエピローグ」っていうフレーズがあったわね。
セットで覚えたい② 「モノローグ」と「ダイアローグ」
「ローグ」とは「言葉」のことですから、「ローグ」つながりでいうと、「モノローグ」や「ダイアローグ」もありますよね。

モノローグが多いと理解が進むよね。でも、モノローグなしで、見る側に考えさせるつくりの映画やドラマも好きだよ。
セットで覚えたい③ 「対談」と「鼎談」と「座談」
鼎談とは:ある特定のテーマについて3人で向かい合って話をすること
座談とは:何人かが席に着いて特定のテーマついて自由に話し合うこと
「対談」は、雑誌やテレビ番組で有名人の対談が組まれますから、ご存じのとおりです。「座談」も「座談会」の形でよく用いられていますよね。
それに対して「鼎(てい)談」というのは聞き慣れないかもしれませんが、3人だと「鼎談」になるんですね。「鼎」というのは「かなえ」とも読んで、古代中国の煮炊きをする器のことですが、この器が三本脚だったことから「鼎談」と呼ばれているようです。
「対談」も「鼎談」も同等の立場で話し合うものなので、いわゆる質疑応答のインタビューとは異なります。「鼎談」というのはどことなくアカデミックな響きがありますが、「鼎」は表外字なので「てい談」にするか、「鼎(てい)談」としてくださいね。
「座談会」は、文字どおり席について話をする会のことですが、格式ばらずに意見を交わすところが会議とは異なります。もちろん、とりとめのない話に終始する「雑談」とも違いますよ。

この前、座談会をやったんだけど、結局、雑談会になっちゃったんだよね。座談会では進行役が必要かも。