だましやすい相手のことをなぜ「カモ」というの?
だましたり利用したりする対象のことを「カモ」といいますよね。「あいつはいいカモだぜ」なんてドラマやアニメによく出てきます。この場合の「カモ」は、もちろん鳥の「鴨」が由来ですが、どうして「カモ」なんでしょうか。なぜカラスやハトではなかったのでしょうか。
その理由は、昔はノガモがよく狩猟の標的にされたためだそうです。カモはほかの鳥に比べて警戒心がそれほど強くなく、群れで行動するため、一網打尽にしやすかったようです。「かもとり権兵衛」などという昔話もありますしね。
そのため、人間界においても、だましたり利用しやすい相手や、負かしやすい相手のことを「カモ」というようになりました。
「鴨が葱をしょってくる」とはどういう意味?
「鴨(かも)が葱(ねぎ)をしょってくる」という慣用句がありますが、この語の直接的な意味は、食材のカモがネギまでしょってきたので、すぐに料理して鴨鍋が食べられる、つまり、「とても好都合である」という意味です。
「鴨が葱を背負ってくる」=「とても好都合である」
つまり、だまされやすい人が、さらに利益になるものを持っているような場合ですね。例えば、詐欺を目的に電話をかけた相手のおばあさんが偶然にも資産家で、手元に現金があることを自分から話してしまったようなことでしょうか。こうなると、だます側にとっては好都合そのものです。
もちろん、だます意図はなくても、「期待以上のものが手に入る」という意味で用いられることもあります。ただ、もともと「カモ」は「だましやすい」とか「利用しやすい」ことを表したものですので、使い方には注意が必要かもしれません。
ポケモンの「カモネギ」は英語でなんていう名前なの?
ポケモンのキャラクターに「カモネギ」がいるのはご存じでしょうか。見た目もそのままカモがネギをしょっていますよね。この「カモネギ」という名前も「鴨が葱をしょってくる」に由来しています。
でも、「カモネギ」は日本国内でしか通用しませんから、それが英語ではどんなふうに訳されているのか気になったので調べてみました。そうしたらポケモンのカモネギは英語で「Farfetch’d(ファーフェッチド)」だそうです。
カモネギの英語名=「Farfetch’d」
「Farfetch’d」は、英語の「far-fetched」に由来します。「far-fetched」は「ありそうもない」という意味ですね。「far」は「遠くから」、「fetched」は「取ってこられた」という意味なので、「わざわざ遠くから取ってきたほどに無理がある」というのが直接的な意味になります。
この形容詞の「far-fetched」にアポストロフィ(’)を付けて名前に加工したものが、カモネギの英語名の「Farfetch’d」です。ですから、日本語で言うなら「ありえない君」や「ありえない氏」といったところでしょうか。
カモネギ=ありえない君
進化形の「ネギガナイト」は英語でなんていう名前なの?
ちなみに、このカモネギ、進化すると「ネギガナイト」という騎士(ナイト)になります。「葱がないと…」を連想する名前ですが、「ネギガナイト」の英語名は「Sirfetch’d」でした。栄誉称号である「Sir(サー)」を「fetch’d(フェッチド)」に付けた名前です。
つまり、ネギガナイトは日本風にいうと「ありえない騎士」といったところでしょうか。進化してもやっぱり「ありえない」ことに変わりはないようです。
ネギガナイトの英語名=「Sirfetch’d」
まとめ
・だましやすい相手を「カモ」というのは、カモが狩猟の標的にされやすかったためです。
・「鴨が葱をしょってくる」という慣用句は「とても好都合である」という意味です。
・ポケモンの「カモネギ」の英語名は「Farfetch’d」で、いわば「ありえない君」と命名されています。
今回は、「鴨が葱をしょってくる」の由来と、ポケモンの「カモネギ」の英語名についてまとめてみました。最後まで読んでくださってありがとうございました!


