プロフィール

プロフィールページにアクセスしていただきありがとうございます。ルームチョ@にほんご自習室です。どうぞよろしくお願いいたします。簡単に私の経歴をご紹介したいと思います。

教員が務まらない私に何ができるのか

大学卒業後の数年間は教員をしていましたが、情けないことに私にはとても務まりませんでした。とにかく大変な現場で、当時は帰りも遅かったですし、学級経営でも苦労の連続でした。取得したのが車の免許以外には教員免許しかありませんでしたし、安定していそうだなと思って選んだ仕事でしたが、自分はそういう器ではなかったことにもっと早く気づくべきだったと思います。

うまくいかなかった原因は、ゆっくりじっくり進めるタイプの自分が、臨機応変に次々とタスクをこなさなければならない仕事に就いたためだと考えました。考え込んでしまうのがよくなかったと思います。ですから、次こそは自分に合った働き方をしたいと思いましたが、そう簡単に見つかるものではありません。苦し紛れにたどり着いたのは起業でした。起業といっても大それたものではなく、小規模で、比較的容易に始められるSOHO(Small Office/Home Office)のたぐいのものです。それでも私にとっては大きなチャレンジでした。

文章を書くことが好きだったため、業務の内容は音声のテキストデータ化や文章のリライト、要約文の作成とし、自分史の編集などもさせていただきました。軌道に乗るまでに2~3年かかったと思いますが、やがてスキルを認めていただいて、ありがたいことに全国各地からお仕事を頂戴できるようになりました。それもこれもインターネットのおかげだと思います。取引先は、大学や官公庁、法律事務所や出版社、放送局など多岐にわたり、おのずと表記の違いを学んでいきました。下請けではなく、お客さまから直接お仕事を受注する形態で、かなり忙しくさせていただきましたが、その忙しさというのは教員時代とはまったく違っていて、「私を選んでいただいている」という喜びに満ちたものでした。

座りすぎで命を落としそうになる

忙しくなると、納期に間に合わせるために不規則な生活にならざるをえません。気を失うように寝ては、ハッと起きてすぐPCに向かう生活が何年も続きました。こういうスタイルでお仕事をされていらっしゃる方は案外多いのではないかと思います。忙しければ忙しいほど椅子に座りっぱなしになるので、圧倒的な運動不足は自分でも自覚していました。

こんな生活が体にいいわけがありません。案の定、私は「肺血栓塞栓症」に襲われてしまったのです。この病はエコノミークラス症候群として知られていますよね。座ってばかりで動かないと下肢の血液が滞って血の塊を形成します。そして、席を立った瞬間にその塊が血流に乗って肺まで移動して血管を塞いでしまうのです。

奇跡的に搬送先の病院の先生方の適切な処置でこうやって無事に回復したわけですが、1か月の入院と、本調子になるまでには時間を要しましたので、これまで地道に築いてきた信用をなくしてしまうことばかりが気がかりで、正直なところ「終わった」と思っていました。それでも、お客さまの温かいご理解により最小限の影響で食い止められたのは本当に幸せなことだったと思います。とはいえ、下手をすれば命を落としていたわけですから、座り仕事の皆さんはくれぐれも気をつけていただきたいと思います。

AI台頭の時代にできることを求めて

そうして、また事業を再開し、再び軌道に乗ったところで立ちふさがったのはAIという強力なライバルでした。なかなかうまくいかないものです。AIは、もはやライバルですらない圧倒的な存在で、どんどん仕事は減ってきています。でも、AIがもたらす恩恵に私自身もあずかっているのですから、それは必然の流れです。世界線が変わったことを理解しました。

もちろん、仕事が全くなくなったわけではありませんが、少し時間ができてきたので何かアクションを起こしたいと思いました。嘆いてばかりはいられませんからね。AIといえども、どこからか情報を得なければならないわけですから、それなら、できるかぎり正しい情報を発信したいと考え、このブログを立ち上げました。AIと競うのではなく、サポートする、共存するという立場です。

勢いで始めてみたはいいものの、途中からやり方がよくわかなくなって何度もあきらめそうになりましたが、ネット上に出ている情報を頼りにようやく形になってきました。みずしらずの方にお世話になって、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。こんなふうにネットに支えられているわけですから、私もなにがしかお役に立てることがしたい、それが偽らざる気持ちです。これから大切にこのブログを育てていこうと思います。こんな私ではありますが、どうぞよろしくお願いいたします。

なお、ブログのイラストの一部にLoose Drawingさんのフリー素材を使用させていただいています。