「駄目/だめ/ダメ」はどれを使うのが正解?|「駄目」の語源は囲碁の用語でした

気になることば

はじめに

「駄目」「だめ」「ダメ」といろいろな表記を目にしますが、漢字でもかなでも、自分で自由に選んでいいのかどうか心配になったりしませんか?

一応の基準としては、公用文と新聞は「駄目」と漢字を用いるのが基本ですが、NHKは「だめ」とひらがなを優先します。ただ、ひらがなだと周囲に埋もれて読みにくいため、「ダメ」とカタカナ表記も好まれるようです。

ただ、今は個人が発信する時代ですし、ネットメディアや民放テレビ、SNSを含めて、圧倒的に「ダメ」とカタカナ表記になっていることが多い印象です。カタカナだとカジュアルな印象がありますし、見やすくなりますね。ただ、きちんとした文章の場合は漢字やかなのほうがよいこともありますので、文章の内容によって使い分けてみてください。

「駄目」を優先:公用文 新聞
「だめ」を優先:NHK
(※ネットメディアは「ダメ」が多い)

注意点としては、専門用語として使う場合は、必ず漢字にしたり必ずカタカナにしたりする場合があるんですね。それはいったいどういうものなのでしょうか。今回は「駄目/だめ/ダメ」の意味や語源、そして使い方の注意点についてまとめてみたいと思います。

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「だめ(駄目/ダメ)」ってどういう意味?

そもそも「だめ」とはどういう意味なのかというと、まず、禁止を言い渡す語として「だめ!」というように単独で用いますが、そのほかに実にたくさんの意味で用います。

許されないこと
・飛び出してはだめです。
効果がないこと
・言ってみたけどだめだった。
役に立たないこと
・電子レンジがだめになった。
できないこと
・辛いのはだめなんですよ。
先の望みがないこと
・この会社はもうだめだ。

ほかにもさまざま用いられます。これらは形容動詞ですが、名詞の「だめ」もあるんですね。それぞれ見ていくことにしましょう。

囲碁における「駄目」とは?

囲碁においては、白と黒のどちらの勢力範囲にも属さない部分、つまり、どちらが打っても何の役にも立たないところを「駄目」というそうです。私は囲碁のルールはわからないのですが、囲碁をやっている人にとってはおなじみかもしれません。

駄目:囲碁の用語が語源

これが、いわゆる「だめ」の語源とされています。ただ、現在では囲碁の世界においてはカタカナの「ダメ」を用いることが多いようです。そのため、新聞表記でも囲碁の用語は「ダメ」とカタカナで表記するようにしています。

演劇における「駄目」とは?

演劇などにおいては、監督や演出家が脚本に注文をつけたり、演技者に注意したりすることを「駄目を出す」とか「駄目出しをする」と言います。これが一般用語として広がって、今では「ダメ出し」が広く用いられるようになりました。これも漢字にこだわらず、「だめを出す」や「ダメ出し」が広く用いられているようです。

「駄目を押す」とはどういう意味?

確実だとわかっていても、念のために確かめてみることを「駄目を押す」といいますが、例えば次のように用います。

・「本当に勝手にしていいのね?」と夫に駄目を押した。
・「全部もらっていいの?」と駄目を押すほどの大金だった。

囲碁における「ダメ押し」はカタカナにする

この「ダメ押し」も囲碁が語源になっています。囲碁では、勝負が終わってから、いわゆる「駄目」に交互に碁石を入れてふさぐのですが、これを「ダメを押す」といいます。

対戦は終わっていますから勝敗は決まっていますが、計算しやすくする目的のためにそうします。そのため「念を入れる」という意味で用いられるようになりました。

駄目を押す=念を入れる

このように「駄目を押す」や「駄目押し」は囲碁から生まれた言葉ですが、今では囲碁の対局においては「ダメ押し」とカタカナ表記が用いられるようで、新聞ではカタカナで表記するようにしています。

相撲における「駄目押し」は漢字にする

相撲の用語にも「駄目押し」があるんです。相撲における「駄目押し」とは、勝負がもう決まったのに、さらに相手を押したり倒したりすることで、よろしくない行為とされています。

これは相撲の用語ですので「駄目押し」と漢字で表記します。実際には「駄目押し」をするような取組は多くはありませんが、皆無というわけでもないようです。

スポーツにおける「ダメ押し」はカタカナにする

スポーツにおいては、勝負が明らかな状態で追加点が入ったような場合に「ダメ押しの追加点が入りました」とか、「ダメ押しの満塁ホームランです」などと用いますが、相撲以外でのスポーツに関しては「ダメ押し」とカタカナ表記を用います。

「だめもと(ダメ元)」とはどういう意味?

「だめもと」とは「だめでもともと(駄目で元々)」を短くした言い方で、やってみてだめだったとしてもやらなかったことと同じだから、やれるだけやってみよう」という意味ですね。これは俗語の扱いです。

これも「駄目元」もしくは「だめもと」が本来の使い方ですが、「ダメ元」とカタカナ表記になっていることも少なくないようです。自由なお立場であれば語感に合うものを用いてみてください。

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まとめ

・公用文や新聞では「駄目」、NHKでは「だめ」を優先します。
・ネットメディアや民放放送局、SNSなどでは「ダメ」が多いようです。
・確実だとわかっていても、念を押すことを「駄目を押す」といいます。
・囲碁における「ダメ押し」はカタカナにします。
・相撲における「駄目押し」は漢字にします。
・スポーツにおける「ダメ押し」はカタカナにします。
・「だめもと」とは「やれるだけやってみよう」という意味です。

「だめ」は「無駄目」の略という説もありますが、いずれにせよ、やっても無駄なこと、効果がないこと、無益なことの意味として日常的に用いられていますね。

今回は、「駄目」「だめ」「ダメ」の表記の実際についてまとめてみました。最後まで読んでくださってありがとうございました!

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