「バグ」の正体は本当に虫だった!|プログラムの不具合を「バグ」と呼ぶ理由

漢字かな以外の表記

はじめに

プログラムの不具合のことを「バグ」といいますが、これは英語で「虫(Bug)」のことですね。「虫」にもいろいろありますが、いわゆる一般語としての「虫」、つまり、小さい虫の総称としての「バグ」です。

でも、どうして不具合のことを「バグ」と言うようになったのでしょうか。調べていくと、そこには、日本語の「虫」に共通する感覚があるようです。

今回は、プログラムの不具合がどうして「バグ」と呼ばれるようになったのかをまとめてみたいと思います。

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エジソンも「バグ」に悩まされていた?

実は、IT用語として定着する以前から、「機械のちょっとした不具合」を「バグ」と呼ぶ習慣がありました。発明王トーマス・エジソンも、発明品がうまく動かない原因を「バグ(Bug)」と表現しています。

それは、もちろん実際に虫がいるということではなくて、原因がわからないことを「虫」のせいにしていたんですね。古くから「バグ」は技術者の間のスラングだったようです。

IT用語としての「バグ」を定着させた事件とは

ところが、なんと実際にコンピューターの中に虫が入っていたことがあったんです。事件の舞台は1947年、ハーバード大学の巨大コンピューター「Mark II(マークツー)」です。

不具合を調べていたチームは、回路のリレー(スイッチのような部品)に挟まって死んでいた一匹の蛾を見つけました。そして、その日の日誌に「First actual case of bug being found.(バグが発見された最初の実際の例)」と書き残しました。

これは、それまで原因不明の象徴として使われていた「想像上の虫」が「ついに目の前に現れた!」というウィットに富んだジョークであることは言うまでもありません。

「バグ」のないプログラムはない

地球上にはおよそ1,000京、つまり、おびただしい数の昆虫が存在していますので、閉めきったはずの室内に入ってくることもありますし、時には機械の中に入ってしまうこともあります。

同じように、プログラムの中には必ず「バグ」は存在するんですね。むしろ、「バグがまったくないプログラムなどあり得ない」というのが常識的な考えです。

「プログラミングとはバグを一つずつ解決していく作業のことである」という格言があるほどに、現場の技術者たちは日々「虫取り(デバッグ)」作業と格闘しているんですね。

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「バグ」より怖い「グレムリン」

このように、「バグ」が「小さな不具合」を指すのに対し、より深刻で手に負えない怪奇現象のような不具合を、いたずら好きな妖精になぞらえて「グレムリン」と呼び分けることもあります。

「グレムリン」に襲われるとお手上げです。突然、システムが死んでしまったり、どのボタンを押しても反応しなかったり、操縦不能に陥った場合などは「グレムリンに襲われる」というように用います。

日本語に共通する「虫」の感覚

日本でも古くから「腹の虫がおさまらない」とか、「虫の居所が悪い」などと言いますよね。自分ではどうしてかわからない感情が湧き上がったときに、虫のせいにしていたようです。洋の東西を問わず、どうも「虫」というものは、よくわからない原因にされてしまうようです。

あるいは、大切な衣類を虫から守るために風を通す「虫干し」という作業がありますが、現代のエンジニアが日夜行っている「デバッグ(修正作業)」は、プログラムを健全に保つための「デジタル虫干し」と言えるのかもしれません。

まとめ

「バグ」という言葉の裏側には、原因不明のトラブルを「虫」になぞらえて解釈しようとした人間らしい感性が隠れていました。

もし皆さんの身の回りで何か不具合が起きたときは、致し方ないこととして肩の力を抜いたほうがいいかもしれませんね。

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