「答える/応える/こたえる」の違い:「暑さがこたえる」はどう書く?

もう迷わない 漢字のチョイス

はじめに:ひらがなの「こたえる」もあります

「こたえる」というと、まず思い浮かぶ漢字が「答える」だと思いますが、ほかにも「応える」があって、それぞれ使い分けます。

ただ、どちらの漢字にも当てはまらないこともあります。「堪える」に該当する場合などがそうですが、そういう場合は「こたえる」とひらがなにするんですね。ほかに、「ダメージを受ける」という意味の「こたえる」もひらがなにして、「暑さがこたえる」などと表記します。

このように、「こたえる」の表記は「答える/応える/こたえる」の3種類になりますが、使い方は公用文も新聞表記もNHK表記も共通しています。今回は、それぞれの意味の違いと使い方についてまとめてみたいと思います。

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「答える」とは?

「答える」というのは、言うまでもないことですが、「返答する」こと、「返事をする」ことですよね。また、試験問題などに「回答する」ことにも使います。

はきはきした「受け答え」は好感を持たれますが、目上の人に逆らって「口答え」すると印象が悪くなってしまうかもしれません。

・私の質問に答えてください。(返答
・呼ばれたら「はい」と答えてください。(返事
・最後の問題に答える時間がなかった。(回答
・はきはきと受け答えをしてください。
・親に口答えするものではありません。

「応える」とは?

「応える」というのは、「応じる」ことや「報いる」ことです。期待に応えたり、要望に応えたり、声援に応えて手を振ったりしますよね。

取材やインタビュ-に「こたえる」というときにはどうすればいいでしょうか。取材の質問には「答える」ことになりますが、取材に応じるという意味なら「応える」になります。

また、「応」の漢字には「反応」という意味があるため、「手応え」「歯応え」「見応え」「読み応え」などの決まった言い方としてもよく用いられます。この場合、基本的にはどの表記辞書も漢字表記を採用していますが、「歯ごたえ」「見ごたえ」などひらがなも好まれるようです。

応じる
・声援に応えて手を振った。
・要請に応えて自衛隊が出動した。
報いる
・期待に応えられるように頑張ります。
・ご要望にお応えできず申し訳ありません。

・手応え
・歯応え
・見応え
・読み応え

ひらがなにするのはどんなとき?

刺激や苦痛がひどく負担になることを「こたえる」といいますよね。「ダメージを受ける」ようなイメージでしょうか。暑さがこたえることも、激しい運動がこたえることもあります。身体だけでなく精神にも用いますので、厳しい叱責がこたえたり、母親の死などはかなりこたえてしまいます。

また、「こたえる」は、「がまんする」という意味で「持ちこたえる」というように用います。ただ、不思議なことに「こたえられない」になると、「がまんできないほど良い=たまらない」という意味になります。

これを漢字で書くとすれば「堪える」になりますが、常用漢字表では、「堪」は「たえる」の読みはあるものの、「こたえる」とは読ませないためにひらがなにするんですね。

ダメージを受ける
・今年の夏は暑さがこたえる。
・急に激しい運動をしたのがこたえた。
・厳しい叱責が骨身にこたえた。
・母親の死はかなりこたえました。

がまんする/たまらない
・応援が来るまで持ちこたえてください。
・こたえられないおいしさです。
・寒い日の温泉はこたえられません。

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まとめ

・「答える」は「返答する/返事をする/回答する」という意味です。
・「応える」は「応じる/報いる」という意味です。
・「応える」は「手応え/歯応え/見応え/読み応え」などとも用います。
・「ダメージを受けること」の意味の「こたえる」はひらがなにします。
・「がまんする」という意味のこたえる」もひらがなにします。
・「こたえられない」は、「がまんできないほど良い」という意味です。

今回は「答える/応える/こたえる」の意味の違いと使い方についてまとめてみました。最後まで読んでくださってありがとうございました。

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