はじめに
「解答」と「回答」、どちらもよく見かける言葉ですが、いざ使おうとすると「どっちだったかな?」と迷ったことはありませんか?
「アンケートに答えて50ポイントゲット!」なんてよく見かけますが、この場合は「解答」でしょうか、「回答」でしょうか。「クイズに答えて正解すると応募できます」という場合はどうでしょうか。
なんとなく使っている言葉ですが、今回は確認の意味で「解答」と「回答」の使い分けのポイントを用例を中心にまとめてみたいと思います。あわせて「返答」や「応答」の使い分けにも触れていますので、最後までおつきあいくださいね。
・アンケートに答えて50ポイントゲット! → 回答
・クイズに答えて正解すると応募できます → 解答
「解答」はどんなときに使う?
「解答」は、問題を解いて答えを出すときに使う言葉です。試験問題やクイズ、パズルのように「正しい答え」がある場面で用います。
例文を見てみましょう。
(「解答」の用例)
・試験問題の解答を考える
・模範解答を確認する
・解答用紙を提出する
・解答欄を間違えてしまった
どの例も「問題→正解を出す」という流れになっていますね。
「回答」はどんなときに使う?
「回答」は、質問や問い合わせに対して答えるときに使います。こちらは、必ずしも正解が1つとは限りません。
例文を見てみましょう。
(「回答」の用例)
・アンケートに回答する
・お客様の質問に回答する
・メールで回答を送る
・一問一答形式で回答する
こちらは正解・不正解ではなく、誰かの問いかけに対して自分の意見や事実を伝えるイメージです。
使い分けのポイント
簡単な見分け方は、「点数がつけられるかどうか」です。点数がつくもの、正解があるものは「解答」、点数がつかないもの、意見を返すものは「回答」です。
点数がつくもの、正解があるもの = 「解答」
点数がつかないもの、意見を返すもの = 「回答」
つまり、問題を「頭」で解くのが「解答」で、相手のために「誠意」で返すのが「回答」ともいえるかもしれません。
ビジネスメールで回答を受け取ったら、相手は自分のために時間を使ってくれたことになりますので、「ご回答ありがとうございます」と書き添えたいですね。
補足①「返答」と「応答」との違いは?
ここまで「解答」と「回答」を見てきましたが、似た言葉に「返答」と「応答」もあります。どちらも「答える」ことですが、少しニュアンスが違いますので、念のために確認しておきましょう。
「返答」はどんなときに使う?
「返答」は、相手からの問いかけや働きかけに対して、返事を言葉で返す場合に用います。「はい」や「いいえ」などの意思表示によく用いられます。
(「返答」の用例)
・すぐに返答をもらった
・返答に困る質問だ
・明確な返答を避ける
・いくら呼んでも返答がない
「応答」はどんなときに使う?
「応答」は、呼びかけや刺激に対して反応(レスポンス)を返すことです。言葉だけでなく、行動や機械的な反応も含まれます。
(「応答」の用例)
・呼びかけに応答する
・無線で応答する
・装置が応答しない
・自動応答システム
「応答」は「必ずしも言葉でなくてもよい」というのがポイントです。「応答がない」は相手からの反応がない(機械がつながらない)ことに用います。
補足②「Q&A」と「FAQ」の違いは?
さて、ここでちょっと現代的なシチュエーションものぞいてみましょう。最近はどんなサイトにも「Q&A」や「FAQ」のコーナーがありますよね。
どう違うのかというと、「Q&A(Question and Answer)」は「質問に対する答え」、「FAQ(frequently asked questions)」は「よくある質問」のことです。
・Q&A → 「質問に対する答え」
・FAQ → 「よくある質問」
これらの答えは基本的に「回答」です。でも、これがもし「漢字検定のQ&A」で、「この問題の答えは何ですか?」という内容であれば「解答」になります。つまり、その場所が「お助け窓口」なら回答で、「答え合わせの場所」なら「解答」になりますね。
まとめ
・解答 → 問題を解いて「正解」を出す(試験問題・パズル)
・回答 → 問いに「誠意」を返す(アンケート・問い合わせ)
・返答 → 問いかけに「言葉」を返す(日常のやり取り)
・応答 → 呼びかけに「反応」する(無線・システム)
これらを意識して使い分けてみてくださいね。最後まで読んでくださってありがとうございました!

