はじめに
「たかをくくる」という表現がありますよね。これは「大したことはないと見くびること」です。でも、どう書けばいいのかちょっと迷ったりしませんか?
この場合の「たか」は鳥の「鷹」ではありません☆ 「高」と書くんですね。でも、どうして「高をくくる」で「見くびる」という意味になるのでしょうか。
高をくくる:見くびる/甘くみる
同じように、「たかがしれる」という表現もありますが、やはり「高」を用いて「高が知れる」と書きます。こちらは「大したことがない」という意味です。「知れる」のほかに「高が知れている」という使い方も好まれます。
高が知れる:大したことがない
今回は、両方に共通する「高」とはどういう意味なのかを探っていきたいと思います。
「高をくくる」の意味と用例
「高」とは数量の「総額」のことで、「くくる」とは「締めくくる」の「くくる」と同じで「物事をまとめる」という意味です。つまり、「高をくくる」とは「総額をまとめる」というのが直接的な意味になります。
でも、まだ詳細はわからないうちはまとめられません。それなのに「こんなものなんじゃない?」と勝手に予想を立てて、低く見積もっていた状態が「高をくくる」です。そのため、「見くびる/甘く見る」という意味で使われています。
(「高をくくる」の用例)
・簡単なテストだろうと高をくくっていたら、予想外の難問で焦った。
・すぐに終わると高をくくっていたが、トラブル続きで徹夜になった。
・ただの風邪だと高をくくるのは危険です。早めに休んでください。
「高が知れる」の意味と用例
「高が知れる」の「高」も、やはり「総計」の意味です。「知れる」は「わかっている」ことですから、「総計はわかりきっている」というのが直接的な意味です。
こちらも、やはり本当のところはわかりませんが、「程度が知れている」というように軽視している場合に用います。
(「高が知れる」の用例)
・少しケチったところで、節約できるお金なんて高が知れている。
・どんなに頑張っても、一人でできることなんて高が知れている。
・調味料を一切使わない料理なら、味も高が知れるだろう。
なぜ「高」が総計の意味なの?
でも、どうして「高」が「総計」の意味になるのか、まだ違和感があるかもしれません。そんなときは歴史で習った「石高」をイメージしてみてください。江戸時代、その土地がいい土地か悪い土地かを取れる米の量で判断し、その単位に「石」を用いて、領地の総計の米の量を「石高(こくだか)」といいましたよね?
現在も「残高」や「売上高」「出来高」などと用いますが、これらもみんな「総計」の意味です。この「高」の一文字が「高をくくる」や「高が知れる」につながっているんですね。
まとめ
・「高をくくる」とは大したことはないと見くびることです。
・「高が知れる」とは大したことがないと予想することです。
・「高」とは「総計」のことで、「残高」や「売上高」「出来高」のようにも用います。
今回は、「高をくくる/高が知れる」の表記と使い方、そして、「高」とはどういう意味なのかをまとめてみました。最後まで読んでくださってありがとうございました☆


